新型コロナウィルスの影響で、3月から全国で一斉休校になっている学校再開の見通しが未だ立たない状況が続いています。
3ヶ月に渡る休校で子供たちの学習の遅れ・格差も懸念されていますね。
そんな中、現行の4月入学から9月入学への移行話が浮上、議論されているのはご存知の通り。
9月入学は、学習の遅れが取り戻せるというメリットがある反面、さまざまなデメリットや問題点もありますよね。
今実際に保護者の間で上がっている疑問点はこちら。
- 9月入学になると早生まれの区切りはどうなるの?
- 9月入学になると学年の区切りはどこになるの?
ということで今回は、9月入学になった場合の
- 早生まれと学年の区切り
- 一番影響を受けるのはどの学年か
に焦点をあてて調査してみましょう!
9月入学になると早生まれはどうなる?
★早生まれとは?
誕生日が1月1日から4月1日までの間にある場合、俗に「早生まれ」と呼ばれる。これは日本における小中学校の学齢期の制度に由来する。
つまり現行の早生まれは、1月1日~4月1日生まれた人となっています。
日本の学齢期は法律で、
「満6歳の誕生日以後における最初の学年の初め(最初の4月1日)」から始まる、即ち「満6歳の誕生日を含む日以降に最初に到来する4月1日から就学する」
と定められています。
例えば、2020年4月2日に6歳になった子は、満6歳の誕生日(2020年4月2日)以降最初に到来する4月1日が2021年4月1日になるので、2021年4月に小学校に入学します。
2020年4月1日に6歳になった子は、「満6歳の誕生日を含む日以降最初に到来する4月1日から」という法律の元、最初に迎える4月1日が満6歳の誕生日である2020年4月1日になるわけです。
よって、2020年4月に小学校に入学します。
これを9月入学に置き換えてみましょう。
今まで基準とされていた学齢期の境目が、4月1日→9月1日に変わり【満6歳の誕生日を迎えた日以降、最初に到来する9月1日】になりますね。
つまり単純に考えると、1月1日~9月1日に生まれた人が早生まれとなってしまいます。
学年の半数以上、3分の2が早生まれ…!
さすがに違和感半端ないですね。
人数的な部分で現行早生まれの3ヶ月の月数で考えると、6月1日~9月1日でしょうか?
また、早生まれといえば体格や発達に差がでやすいと言われています。
成長するにつれてその差は気にならなくなっていきますが、幼児期は特に大きく感じてしまいます。
早生まれを避けて家族計画を立てたご家庭もあるかと思いますし、学年の3分の2が早生まれというのもおかしな話になってくるので、早生まれという定義自体をなくすか見直すかが必要になってきますね。
9月入学が実現したら、1学年の区切りが9月〜翌年8月になるから、4月〜6月生まれが有利ってよく言われてるのの基準が変わっちゃうのかなぁ。
今で言う早生まれの立ち位置になる?
— P (@P38004651) May 20, 2020
早生まれを避けて、5月長男、7月長女、今年8月次女出産予定。
9月入学になると計画台無し。
後出ししないで!
せめて今ではなく、これから妊娠して出産する5年後〜とかにしてほしい。。#9月入学 #9月入学反対— ひなたん (@hinatansouma) May 19, 2020
9月入学になると早生まれの時期も変わってくるのかな?今産まれている子は変えないで欲しいな 私、2人目は生まれ月考えての出産だったから「あなたのおこさんは早生まれです」って言われたらは?は?ってなるわ
— チプデ✨ (@cipude2019) May 20, 2020
9月入学になると学年はどこで区別される⁉
9月入学で早生まれがどうなるかだけではなく、学年がどこで区別されるのかというのは親としてはとても気になるところです。
単純に考えると
【4月2日~翌年4月1日までで1学年→9月2日~翌年9月1日までで1学年】
ということになります。
ここで、法律で定められている学齢期がなくなるのであれば、
【9月1日~翌年8月31日までで1学年】
ということになるのでしょうか。
9月入学にすることによって、今まで同じ学年だった子達が分断されるという事態が起こり、【9月2日~翌年4月1日までに誕生日を迎える子は通常通り進級】するが、【4月2日~9月1日に誕生日を迎える子はもう一度同じ学年を繰り返す】という可能性や、逆に【9月2日~翌年4月1日生まれの子たちが飛び級する】という可能性も出てきます。
9月入学
①学年区切りはそのまま
②4-8月生まれ前倒し入学で1.4倍案
③5年かけて9月生まれに修正する13 ヶ月案が出ていますが、残念なことにに②③を文科省は提出するようです。
本当は9月入学反対です。でもこのまま押し切られては大変なので、学生にも未就学児にもフェアな折衷案#第④案を考えました— mikan55 (@mikan552) May 19, 2020
9月入学で1番影響を受ける学年は?
【拡散希望】#9月入学 #9月入学反対 pic.twitter.com/Ik6kSwdD12
— 9月入学について考える (@tvdramalove) May 19, 2020
この表によると、9月入学にすることによって、学年を飛ばして上の学年に進級する子たちが出てきてしまいます。
9月入学の影響を最も受けるのが、幼稚園・保育園以下の年代の子たちですね。
↓
13か月法案で飛び級することになる子たち
- 2015年4月生まれ
- 2016年4・5月生まれ
- 2017年4・5・6月生まれ
- 2018年4・5・6・7生まれ
- 2019年4・5・6・7・8月生まれ
- 2020年4月~8月生まれ(予定)…早生まれとなり、来年4月に保育園入所できない
これだけ見ると、小学生以上の世代は学年分断・飛び級など影響がまったくないということでしょうか?
個人的な意見として、年長を飛ばしていきなり年中から小学生になるというのは、非常に無理があると思います。
年長の1年間で、園内で1番上の学年である(1番お兄さん、お姉さんなんだ)という自覚を持ち、小学生になる為の準備をするんです。
これをせずいきなり小学校に放り込むというのは、子供に負担を強いるだけだと思います。
学年を区切らず、そのまま9月入学に移行するという話も出ていたように思うのですが??
例えば自分が今年高校2年生になったのに「学年区切り変えるから来年9月に卒業ね。今年高三になった生徒達と一緒に大学受験してね、頑張れ👍」ってのと同じ状況に陥るのが今の4〜8月生まれの年中さん。そんな馬鹿な話ないでしょう!?#9月入学
#未就学児を犠牲にする9月入学に抗議します— レイジー (@aH9Gi3du8u684wb) May 18, 2020
未就学児の親ですが、受験生の気持ちも痛いほどわかります。私は9月入学を反対ではなく、未就学児も学年区切りを変えないでほしい、数年後の0歳児から移行してほしいということなんです。モヤモヤの矛先は国会や報道しないメディアなんです。不安な中頑張っている受験生とぶつかりたくはありません
— さあ (@6GGnAb5pUVLXAgP) May 14, 2020
隣に寝ているもうすぐ3歳の息子。
来年、年少さんになれるかな?飛び級で年中さんになっちゃうのかな💦と不安で眠れない…
どうして国はわかってくれないの?
未就学児での学年編成ありきで9月入学の議論しないで!!
未就学児の学年区切りも現行のまま変えないという前提で9月入学の議論して下さい🙏— うずらん (@uzuran_3kids) May 15, 2020
特に13ヵ月案では、ただでさえ幼い2015年4月生まれは、年長経験もない上にお友達からも引き離され、楽しく通学出来るでしょうか。不登校が増えるのではないかと危惧しています。#未就学児を犠牲にする9月入学に抗議します
— 9月入学に伴う学年区切り変更反対 (@tktksaku) May 20, 2020
我が家の末っ子は2016年3月生まれなので、年長を飛ばすということにはなりませんが、2015年4月~生まれで仲の良いお友達がたくさんいます。
久しぶりに幼稚園に行ったらその子たちと違う学年ですといきなりなるのは、やはりかわいそうですね…。
まとめ
今回は今議論されている9月入学についてまとめました。
9月入学になると、
- 早生まれは【6月1日~9月1日生まれ】になる
- 学年の区切りが、【9月2日~翌9月1日生まれで1学年】になる
- 1番影響を受けるのは幼稚園・保育園以下の世代
元々は、受験生を救済するために浮上したと言われている9月入学。
現在さまざまな案で議論されているようですが、どの学年の子にも影響が出ない方法を選んで欲しいです。
受験生を救済するのはもちろん、受験生を救済するために他の学年の子たちを犠牲しない方法ですね。
これからも、ニュースに耳を傾けていきたいと思います。

